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姉さんとの再会


つ、着いたぁ!

海の上は気持ち良かったけど
どーも海に落ちそうで、怖くて怖くて仕方がなかった。

『なぁ、お前やっぱりカナヅチなん「指輪埋める埋める埋める埋める」ごめん』


キースが意味不明なことを、ぬかしたので脅し、訂正。注意しておいた。




「にしてもダリルシェイドって広いなぁ。姉さんどこにいるんだろう??」

『マリアンは何をしているんだ?』

「えーっ……と、ヒュー…邸?のメイド?」
『……なんで疑問形なんだよ』


忘れた、と小さく呟くと名前は呆れた顔をしたんだろうなと思った。

「まぁ、さまよってりゃ着くんじゃないかな」
そう言って微笑むと


『相変わらず男らしいな、ハルク』
とキースが笑った。



いろいろ歩き回ってるうちにすごくおおきな屋敷に着いた。

「でぇっか!!」


『メイドもたくさんいるぞ』


お前はまずメイドかいっ!
っと、ツッコもうとした瞬間。


「ハルク?!」


「!!?」


久々に聞いた
ただ一人の肉親の声
お母さんそっくりな、あの声




「ね、姉さん!!」




気がつけば僕は姉さんの胸の中に飛び込んで行った。

ハルク、ハルクと姉さんは小さく呟き、涙を流す。

僕も姉さん、姉さんと呟き、うっすら涙を浮かべてしまった。



情けない。

もう絶対姉さんを傷つけないように

もう絶対負けないように

絶対強くなるように

せっかく男装しているのに。
男なら強くならなきゃ。



ねぇ“僕”?





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あきゅろす。
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