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05
 
 
「あーれぇー?思ったよりお客さん多いねえ」

「弱い奴と群れんの嫌いな天ちゃんがねー」

「…死ね」

「「いやん☆」」









バンッ!!

穏やかとは言いがたいが、少し異色な昼休みのお食事会会場の屋上に大きな音が響き、急いで振り向くとそこには個性様々な四人の男前がいた。


一人は少し傷んだ金髪でウルフ?とか言う髪型をしていて左の前髪をピンで止めている。一見、チャラ男のようだと思うが、張り付けたような笑みが胡散臭いと感じた。


次にいたのは黒い髪に青や紫のメッシュが所々に入った色男。目元に泣き黒子が有るせいか、異様にフェロモンが垂れ流しで雰囲気が、なんか、エロいんだこの人。


次が、驚くことに生徒会長だった。名前はたしか、泉川孝介。寡黙で冷徹無表情で有名だ。容姿はさらさらとした黒い髪に少し鋭い目、何時も冷たい雰囲気を纏っている。


最後の一人はナオや先輩たちよりも大きく、それにガタイの良い体をしている。ツンツンとした黒髪につり目でちょっと大きい目の人。鬼塚先輩に負けず劣らず強面だ。




 
 
 
 
 
そして冒頭へ戻る。


未だにギャーギャーと言い争っている三人を見つめていると、泉川先輩が話しかけてきた。



「すまないな」

「あ、いえ…」

苦笑いをすると、物凄い勢いで怖い顔をした鬼塚先輩がこちらにズンズンと向かってきた。






「触るな」


「……え」




またまた鬼塚先輩に後ろから抱きつかれちゃってます。というか、触ろうとはしてなかった気がするんですけど…


鬼塚先輩は思いっきり泉川先輩を睨むとそのまま元の場所に戻り、腰を下ろした。なぜか俺を膝の上に座らせたままで…




ちらりと泉川先輩を見ると微かだけど、驚いたような表情をしていた。



ちなみにミケはにやにやしていた。

男子高校生が男の膝の上で抱かれていいのか!?




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