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休息


胸を締め付け、心中をもんもんと曇らせるこの感情は今まで味わった事のないもので。
だけれど、一発でそれを理解することが出来た。



「大丈夫だよ…」

にこっとミケに笑うとミケはじぃっと見つめて来たがそれは何か大きくて冷たいものに目を隠されて遮断された。



「秋人…寝てな」

「ん、せんぱ…」


天馬先輩に抱き寄せられてひどく、安心した。
そうだ…俺には天馬先輩がいるんだよね。


程良い温かさの体に寄り添い、冷たく大きな手に笑みをこぼしながら眠りについた。











「アキちゃん寝ちゃったぁ?うちの子も寝ちゃったけどっ」

「…みたいだな」


ふっと笑みをこぼしながら、目の前の金髪と銀髪は愛おしそうにトモとアキをなでた。

むかつく触るなよ。
だけど文句を言う気力なんて、男たちになぶられた体にはもう少しも残ってはいなかった。



「はぁ…はっ…」

「啓吾くん大丈夫?ちょっと熱出てきたんじゃない?」

「あー…こりゃ入院かな…ごめん、啓吾」

ぐったりと背もたれに寄りかかり、短く息を繰り返す。

ああ、涙が出てきた。
もう泣いてしまいたい…子供のようにわんわんと大声で楽になるまで。



「啓吾…」

そっと孝介が俺の赤く腫れた頬を撫でた、小さく痛みが走るが今は気にする程度じゃない。




しかたない。
今日だけは、こいつの肩を借りようか。







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あきゅろす。
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