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04
 
 
だんだん学校に近付いていくと、いきなり後ろから抱きつかれた。


「おはよー!アキ、ミケ!ついでに先輩たちも」

「つつ、ついでには酷いってナオくんっ」


後ろを軽く向けばへらっと笑っているナオと、半泣き状態のトモがいた。

少し驚いたが、いつもの事なのでおはよう、と笑って言うと、なぜかナオに笑われながら天馬先輩の方へ押された。
天馬先輩は般若でした。ちょ、怖すぎだろ!


くくく、と笑ってナオは言った。

「いやあ良いなあ!俺も彼氏欲しいなー、忍先輩みたいなっ」


ちなみにこの人、正真正銘のホモです。
がっしり系が好みだったりします。

だから忍先輩はど真ん中ストライクなんだな…




俺がナオにひくつりながら苦笑いしたところで玄関についた。
先輩たちとは一度別れて靴を履き変えに行く。

「へえ、ナオって忍先輩のこと好きなんだー」

「だって可愛くねえ?」


すまん、お前の好みはよく分からん。







「じゃあ昼休みにな」

そう言って頭をなで、天馬先輩と英二先輩は背を向けて歩き出した。
たぶん、屋上へ行くんだろう。

英二先輩は、やたらとトモにくっついてなでまくっていたけど…気に入ったんだろうか。
別にそれはいいけれど毎回トモが失神しそうになるのがかわいそうだ。




「あー、忍先輩も来てくれたらいいなぁ」

ナオがまた言ってる。
忍先輩はたしかに美形だけれど、強面だし、受けるのはちょっと無理があるかと…





「おはよう」

それから少ししてリョウが教室にきた。今日は眼鏡をかけていなかったが、前髪がいつもよりも長かった。



そんなこんなで今日も一日が始まる。






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あきゅろす。
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