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じらしてらぶらぶさせたかった。後悔して無い。貞R

ちゅ、
『やめてよ』
『ん』
ちゅぅ、
『やめ、やめろっ、てば』
『ん』
ちゅ、

『っあ』


はい。声が変わった。シンジ君の弱い所は、三回キスすれば落ちるんだ。
同時にそれは、お誘いの合図。断りきれないのも知ってる。ちょっと手荒くすればすぐ流される。いつもはあんなに勝気なのに、こういうことには本当に疎いんだ。

後ろから抱きしめて、首筋に顔を埋める。『ッん、ゃめ、ろ、ッて…、』

頼りない制止の声を無視して、脇に腕を差し入れ、シンジ君の口を塞ぐ。
鼻をなぞり、顎の辺りをなぞり、唇をなぞり、ひとしきり肌触りを確かめた後、形の良い唇を割り開き、歯茎を撫でる。
『んぅ、ぅ、あ』

顎の力がゆるんだ瞬間、口の中に指を二本ほど差し込む。
『!!、ッ、んむ、むぅ…ぅッ、う、』
『噛んじゃ駄目だよ。ほら、舐めて。』

すこし強引に指を押し込むと遠慮がちに舌を絡めて、爪の先から節々をくすぐるように舐め、指と指の間をつぅ、と辿る。
むずがゆさといやらしさにゾクゾクしながら、片手で器用にベルトを外して、ズボンのチャックを下ろす。
違和感に気づいたのか舌を引っ込めて僕の腕を掴んだ。
『ひゃら、ひ、んぅ、うゃ、』
『嫌じゃないだろ、こんなにしておいて』

───まだ触ってないのにね。
意地悪く囁いてやる。途端にシンジ君は眉を寄せ、下を向きうなだれてしまった。口から指を引き抜いてやり、体を横に倒して上に覆い被さった。シャツは脱がせず中に手を突っ込んで弄る。
『渚…、ッ…こ、んな、の……、ゃ、あ、あッ』
『下も触って欲しい?厭らしいね。まだおあずけだよ。』
『ぅ…、んんぅ、ッ』

まだ勃っていない乳首を手探りでつまみ上げると、悩ましげに腰をくねり息を弾ませた。そのままシャツごしに舐めあげる。
『ゃ、ぁ…ッ、あ、』
『顔、そらすなよ。』

シャツから手を抜き、やさしく頬に触れ、こちらをむかせる。顔が見えないんじゃ、誰としたって同じだ。僕のシャツを握り締め、段々と中途半端な感覚に悶えるように目が泳ぎ始めた。
駄目だよ。今日はちゃんと言えるまでおあずけさ。
『ぁ、ぁッ、ん…、な、なぎさ、なぎさぁぁ……あッ、ゃ』
『ん、』
『な、ゃだぁあ…ぁッ、なぎ、なぎさ、ぁ、うぅ…ぅ』

その部分だけ濡れたシャツは乳首にぺっとり張り付き、透けて見えた。
とても、そそる。下半身がずくりと疼いた。
『ぁ、ぁー…ぁッ、ぁあ、ぅッ、』
『辛いね。イきたい?』
『ぅッ、う、ぃ、いき、た…ぁッ、あッ』
『このまんま、イける?』
『ぃ、そんな、の…、ッぁ、あ、で、きなぃ、できない、ぃ、ッ』


むずむずする。
アホ渚。バカヲル。変態使徒。卑猥紳タブリス。こんな事を罵ってるはずなのに、何一つまともに話せていない。こんな気持ち悪い事はない。熱が溜まって、身体が爆発しそうだ。挙げ句の果てにこのままイけだと。調子に乗りやがって。もう一度言って見ろ。後で前歯全部折ってやる。
……、とかも言えてない。
『あぁぁ…ッ、ぁッ、ぁッ、』
『可愛い。イけるんじゃない?』
『ぃけな、ぃぁあぁ…ッ!』
『イけるよ。ほら、なんか出てきた。』

見たくもない。恥ずかしくて仕方ない。
触りもしない癖に見るなよ。
そんな熱心に見るなよ。恥ずかしいだろ。
『ゃ、や、め、ろよぉ…ッ、みるな、ぁ』
『あはは、見られただけで反応すんの?また出てきたよ。』
『ぁあ…ッ』

見たくない。見たくない。嫌だよ。
こんなのじゃもう無理だってわかってる癖に。全くたちが悪い。体がわなわな震えだして、苦しくなる。
『は、ぁ、ぁッ、ぁ』
『じゃあ。イけるようにしてあげるよ。』
『ぁ、』

やっとちゃんとしてくれると思ったのも束の間。自分の目で見てイけとでも。

膝裏を持ち上げられ、ぐいと肩に付くぐらいに折り畳まれる。言わずとも、全て丸見え。屈辱だ。
『ほら。見てみなよ。こんなにイヤらしいんだよ。イけないわけ無いよ。』
『ぅわぁあぁ!!?ぃ、ッや、めろよぉ!』
『イきたいんだろ?自分のをオカズにしちゃえばいいじゃないか。だってこんな、つゆ零しちゃってさ。ピンク色になってる。』
『やだぁ、ぁッ、』



僕に言われて想像したのか余計に固くなり、くぷりと小さく音を立ててまた一筋滴った。
『ホントにイけちゃうんじゃない?可愛いね。シンジ君も、シンジ君の此処も。』

口を"う"の口にして、亀頭にたまった先走りを、ちゅ、と一口だけ軽く吸ってやるとシンジ君は顔を赤くして背中を伸ばした。
『あぁッ!…ぁッ、ぁ、や、あぁぁ…、』
『可愛い顔。なんでシンジ君てこんなに可愛いんだろ。此処も、真っ赤になってる。触って欲しいんだ?』

赤くなった乳首を中指で弾くように掠める。ひぃぅ、と小さく鳴いて身を捩った。
全ての性感帯に薄く快感を与える。本当に薄く、一瞬の。
いよいよシンジ君は過呼吸気味に呼吸をせわしなくして肩を上下させる。ひいひい喉を鳴らしていた。瞳は潤み、瞬きをすればふるりと震えた。
『はぁっ、はぁっ、はぁッ、ぁあ、ぁッ、ひ、ぃ、ぃッ』

顔中にキスを落としてやる。それにいちいち反応して、弱々しく僕の肩を押す。
耳元にずいっと口を寄せ、
『イってよ。』

声のトーンを下げて、耳をくすぐる。シンジ君がこの声に弱いのを僕は知ってる。
『ほら。自分の姿を見てイくんだ。』
『ぁ、あ、ぁッ、ゃあ、で、る、や、ぁあ、ァあぁァ……ッ!!』

ぢゅぐぢゅぐぢぃぅう、

シンジ君のモノから目を逸らさせないように両手でシンジ君の頬を掴み、固定させる。頬を真っ赤にしてついに涙をこぼしながら今まで溜まっていた膿を吐き出した。
その時の可愛さと言ったら。ね。
『や、やっ…ぁっ、ぁ、ぁー…、や、ぁ』
『はは、イけたじゃん。ずっとイきたがってたもんねぇ、こんなに出たよ。』

なかなかいつもより多い。興奮したのかな。暫くはこの作戦でいこうと思う。
とか思っていたら。急にえぐついて、僕の肩についた手を、手が白くなるまで強く握った。
『ぃッ、…ぇっ、ぁほなぎさ!…ばか、ばかやろぉ…、ッぇ、ぅッ、あほ、あほ…ッ!』
『…え?えッ!?えぇ!?!?ぇ、うそ、な、なんで?え、ぇえ!?』
『ぃや、ッて…、ぃったろぉ…ッ!いやだ、って、…ぃやって、…ぅ、ぅう、…ぅッ』

全くの想定外だ。そこまで酷いことをしたんだろうか。いつもとはちょっと違うけど、似たようなことをしていた筈。ここまで泣かれてしまうと困る。
『ごめん。ごめんよ、謝るから。』

ずっと下を向いたまま、泣いている。僕の声なんて、聞こえてないみたいだ。どうしたらいいのか判らない。
『ねぇ。こっち向いて。ほら、ちゃんと。…。』
『ぅ、ぅ』

少し無理矢理、顔を覗き込む。
『ごめん。そんなに、泣かれる、とは思ってなかった…。そんなに、嫌だった?ごめんよ、もうしないから。…どうしたら、泣くの止めてくれるのさ。』
『ゃ、…やりかた、ってもんが、ッ、ある、だろ…、』

腕を回して抱きしめる。頭を、頬を撫でる。シンジ君は震えていた。暖かいけれど。寂しさも混じっていて。
『うん、うん。ごめん。でも、大好きなんだ。嫌いだったらこんな事しない。好きなんだ。』
『……うん。…ぅん、…』
『シンジ君。ごめんね。もう嫌いになんてなれないから。』
『うん…、』
『まだまだシンジ君が欲しいから。』
『うん、』
『絶対に離さないから。』
『…ぅ、』
『シンジ君が、大好きだよ。』

『…ぅ、……ッう、』

やっと泣き止んでくれたと思ったら、また涙が涌いてきて、シンジ君の頬を伝った。もう、いいか。もう、いいや。


君が泣き止むまで、抱き締めるよ。


泣き止んでも抱き締めるけど。


なんか、後半飽きた。
らぶらぶさせたかった。文才の無さがもうもどかしいのなんのって。

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