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ツンデレ 貞R
ぐぷぐぷ、ごぽ、

『ぁ、…ぁ、うッ、』


指が、生き物みたいだ。渚ほど上手くは無い。自分でする分、疲れる。脱力感。
だって。
今日は渚がいないんだ。
渚は僕の部屋、勝手に使っていいって言って開けてくれた。
渚の匂いがする部屋。言っちゃ難だけど、むちゃくちゃ良い匂いだ。僕はこの匂い、好きだ。

だからって。

なんか、変態みたいじゃないか。

『ひ、ひ、ッひ、ぃ…、ッう』
止めなきゃ駄目だ。止めなきゃ駄目なのに。なんで、こんなこと。
渚のせいだ。全部お前がいけないんだ。1人にするから。いつもいつもくっついてくる癖に。

『ぅっ、う゛ぅぅ…ッ、ひ、ぃっちゃ、ぅうッ』

クッションに顔をうずめる。渚の匂い。
フローリングをなるだけ汚さないように、手の中に受け止める。

この部屋の空気に犯される。頭がくらくらした。
『ッ、は、はぁ、はぁッ、はぁ、』


すり、とクッションに頬をすり寄せる。
虚しい。虚しい虚しい。
渚に依存してるみたいじゃないか。

指の太さじゃ足りない。収まりかけた熱がまた疼き始める。

『ねぇねぇ。何ヤってんの?』

『ひ、!!?』

は?え、うそ。うそうそうそうそ。うそだろ。うそに決まってる。うそだ。うそ。
怖すぎて振り返れない。
振り替えれるわけ無い。
だってこんな。

こんなに背後に痛いくらいの視線を感じているのに。

『ねぇ。無視?』

聞き間違いじゃ無い。渚の声。なんで。今日はいないって。

『なん、で、なんで、』
『さっさと終わらせて急いで帰ってきたんだけど……。あは。取り込み中だったね。』
『う、そ、』
『いいよ。続けて。ほら、』

このやろう。人の弱みを握ったように言いやがって。なんだよ、さっさと終わらせてって。恐る恐るクッションの隙間から渚の表情を伺う。
『!!』
『、』
に、とムカつく笑み。ばっちり目があってしまった。見透かされるような赤い瞳。宝石みたいだと思う。思わず目を逸らした。ひたひたと足音が聞こえる。だんだん大きくなる。近づいてきてる。心臓の鼓動が速くなる。
『ほら、しなよ。見せてよ。』
ぶんぶんと首を横に振る。だだをこねる子供みたいだと自分で思う。
『一回イってるんだ。へぇ。』
『……、…、』

近づいて、しゃがむ。何をするかと思えば。

れ、ろぉおぉ、

『ぃひゃぁあッ!!?ぁ、ッあっ、』

指を突っ込んだままの秘部をゆっくりじっくり舐め上げられる。
じゅわっ、と熱が広がる。頭が弾ける。
そのまま、指を引き抜かれ代わりに舌が入ってきた。

『き、ぁあッ!?あッ、あッ!?あァッ』
ぢゅッ、ぢゅるッ、るろぉ、ぉ

『なに考えてしてた?僕の事考えながらしてた?』
『んッ、なわけ、ッぅ…、な、ぃいぃ…ッ!!』
『ちがうの?じゃあなに考えてた?』

うそつけ、とでも言うように指が入ってくる。僕の弱いところを知ってる指が中をむちゃくちゃにこねくり回す。
『ねぇ。教えてよ。』
『ひ、ひぇッ、ッゃ、め、ッあァッ、はァッ、』
『他の人の事考えてた?ファーストのこと?それともセカンド?』
『ち、が、ァッ、あッ、ちがうッ、ちがぅからぁッ!やッ、め』
『教えてってば。』
『ッぁ…渚だよぉッ!ッ渚、の、ことかんがぇて、して、ッ、たァッ!、ッひ、ぃい、ゃめ、て、ぇッ』

辛すぎる。恥ずかしすぎる。でも言った途端手つきが優しくなり、ほっと胸を撫で下ろした。さす、と頭を撫でられて、抱きしめられる。
『ふふ、すっごく嬉しい。僕が居なくてもシンジ君の中に僕が居るんだね。』
『はぁ、はぁッ…、は…ぁ…?』
『嬉しいよ。』
すり、と頭に顔をすり寄せられる。なんだよ。なんだよなんだよ。子供みたいじゃないか。今はおとなしいけど疲れてるだけだからな。特別だからな。滅多に無いんだからな。

気付かれないようにゆっくり抱きしめ返してやった。

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あきゅろす。
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