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到着!

―理解の街・ビナー―


「うっわぁ〜!凄い!」

「珍し〜い、人間と龍が一緒に暮らしてる〜!」

「でもさぁ…なんで見渡す限りの龍が全部オス?」


セイン達は街につくなり口々に感想を述べた。

ビナーの街中はイェソドと比べて小さいものの、人間と龍が共存していた。仲も良さそうだ。


しかしダクーの言う通り見受けられる龍は全て雄のみ。

雌がいないのだ。



「もしかして、知らないんですか?」

そんな時、戸惑うダクーとラルフを見た学者らしき女性が話し掛けてきた。

「知らないって…何を?」

「龍は雄と雌で志向が違うんですよ。雄は人間が好き、雌は人間が嫌いなんです」

「へぇ…初耳だなぁ。」

「まぁ…あまり知られていませんからね。ここ、理解の街・ビナーではどんな相手でも相手の事を理解することを目標にしているんです。
なので色々な方々を龍だから、魔物だからと偏見したりはしないんですよ」

「素晴らしい考え方だな?」

「そう言っていただけると嬉しいです♪ありがとうございます。」

「理解もせずに拒絶するのは良くないもんな!」


フッと笑って賛同するトバリに頬を赤らめながら嬉しそうに学者が言うと、ラルフもうんうん!と強く頷いた。


「ビナーを選んで正解だったな…ここなら《女王》の情報が入るかもしれない。」

「龍と人が共存してるんだもんね〜、幸先いいかも♪」



親切に教えてくれた学者に礼を述べるとセイン達は散り散りに情報を集めることにした。

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あきゅろす。
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