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「多分数は一人だと思う…死体と思われる炭が一点に集中しているから。」

「スゴいな、ソルティーはそんなことまでわかるんだ?」

「そんな事ないって!勘なだけだよ〜♪」

キャッキャとはしゃぐ二人を後目にトバリは真剣な眼差しで炭を見ていた。

「……どうした。」

「何でもない…(どうもおかしいんです。私は中の人を全滅させただけで火は放っていないのに全て焼かれているとは…)」

「そうか。(何者かが火を放ったということか…だが、何の為に…)」


無言で眉を寄せるセインとトバリの様子を見たダクーは首を傾げる。


キラッ


「…ん?セインの足元に何か落ちてんぞ〜」

ダクーに指摘されて足元を見る。
そこには自分のしている青い耳飾りと同じ形の、赤い耳飾りが落ちていた。

「これは…?」

「誰かの落とし物かしら〜。いちお持っときゃいいんじゃねぇ?どうせ明日には片付けられちまうんだし。」


「そうだな…持ち主に会えると良いが。」


きっと会えるっしょ〜、と笑うダクーにセインは前向き思考だな…と思いつつ懐にそれをしまった。

「もうここには何もないだろう。行くぞ」


はぁ〜い!と子供の様に返事をするトバリ以外のメンバーにやれやれと呆れつつ目的地へと向かった。

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あきゅろす。
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