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「うっはぁ〜。失敗失敗ぃ〜…」
砂煙の中から出てきた落下物。
それはフワフワな銀色の髪を後ろで結わえ、羽根を思わせる柔らかいマントを羽織った少女であった。
「そ…空から降ってきたよな、今。」
「確実に空からだ。」
「空じゃなかったら旅の扉を潜って来た奴だぜ。」
「一番最後の変な奴!古いネタ引っ張って来ない!!」
「ぉお〜!わかったのか〜」
口々に感想を述べるラルフ達に激しくツッコミを入れる少女。
ちなみに上からラルフ、トバリ、ダクー、少女である。
「で、何で空から降って来たんだ?」
「お兄ちゃん可愛いから特別に教えてアゲル♪んーとね、転移魔法を使って街に飛ぶ予定だったんだけど…失敗しちゃったみたい☆」
テヘ、と舌を出しながらウインクする少女にポカーン…とするラルフ。
「へ?転移魔ほ…」
「そうだった!ねぇねぇ、今アタシ人探ししてるんだけど情報提供OK?」
「いいぜぇ♪カワイコちゃんの頼みならいくらでーも提供しちゃう☆」
「やった、ありがとう変な人!探してる人っていうのはね、男の人でー、染めたやつじゃない長い銀髪でー、青い目のヒト!」
「変な人じゃなくて俺はダクー!…っていうかすんごい身に覚えのある特徴だなぁおい。」
「なんか知り合いにそんな人がいたような…」
「寧ろいるだろう。確実に」
「ホントに!?どこどこ、その人!」
「今は……」
「ソルティア?何故ここに……」
「あ!セインお兄ちゃん!」
………は?
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