[携帯モード] [URL送信]
1

「うっはぁ〜。失敗失敗ぃ〜…」

砂煙の中から出てきた落下物。

それはフワフワな銀色の髪を後ろで結わえ、羽根を思わせる柔らかいマントを羽織った少女であった。

「そ…空から降ってきたよな、今。」

「確実に空からだ。」

「空じゃなかったら旅の扉を潜って来た奴だぜ。」


「一番最後の変な奴!古いネタ引っ張って来ない!!」


「ぉお〜!わかったのか〜」


口々に感想を述べるラルフ達に激しくツッコミを入れる少女。

ちなみに上からラルフ、トバリ、ダクー、少女である。


「で、何で空から降って来たんだ?」

「お兄ちゃん可愛いから特別に教えてアゲル♪んーとね、転移魔法を使って街に飛ぶ予定だったんだけど…失敗しちゃったみたい☆」

テヘ、と舌を出しながらウインクする少女にポカーン…とするラルフ。

「へ?転移魔ほ…」

「そうだった!ねぇねぇ、今アタシ人探ししてるんだけど情報提供OK?」

「いいぜぇ♪カワイコちゃんの頼みならいくらでーも提供しちゃう☆」


「やった、ありがとう変な人!探してる人っていうのはね、男の人でー、染めたやつじゃない長い銀髪でー、青い目のヒト!」

「変な人じゃなくて俺はダクー!…っていうかすんごい身に覚えのある特徴だなぁおい。」

「なんか知り合いにそんな人がいたような…」

「寧ろいるだろう。確実に」


「ホントに!?どこどこ、その人!」

「今は……」


「ソルティア?何故ここに……」

「あ!セインお兄ちゃん!」



………は?

[*前へ][次へ#]

3/51ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!