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言われた通りに角を曲がればなるほど、すぐに《魔狩り》の看板が現れた。
(……賑やかだな…)
中に入ると様々なテーブルが置かれ、ハンターかと思われる人々が談笑している姿があちらこちらに見える。
それらは軽く流してカウンターへと向かえば此方に気付いたらしい女性の店員が慌てて食べていた菓子類を隠すのが見えた。
「い、いらっしゃいませ!!」
……笑顔がひきつってるぞ。
「ここが《魔狩り》のギルドと聞いて来たんだが…新入りは募集しているか?」
し―――……ん
一気に辺りが静まった。
何か悪い事でも言っただろうか?と内心考えつつも店員の返答を待つ。
「(まさかこんな綺麗な人が入団希望するなんて…)入団希望ですね。お名前は?」
「セインだ。」
「セインさん…ですね。現在このギルドでは入団希望の方々が多いので選抜試験のようなものを実施しております、次回はちょうど明日なのでその時に詳細を説明致します。
明日午前6時、イェソド南口に集合してください。」
「…わかった。」
簡単な説明を聞いてから銀色の青年、セインは静まりかえってしまったギルドを気にもせず後にした。
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