記憶の中で
7〜一日目〜




「おっは!!千鶴!今日もいい天気だな!」

お前なんでそんな朝から、元気なんだ。

そんな格好でそのテンションの高さだと……秋葉系デビュー出来るぞ。


「鞘…朝っぱらからうるさいぞ。」

そう、朝からやたらテンション高いのは同室者の鞘。

部屋割の都合で、クラスは違うけど、同じ部屋になった。


「もうなんでそんなテンション低いんだよ!今日は記念すべき交流会一日目だろ!」


今日だったか。
別に記念すべき日じゃねーだろ。

「これが普通だつの。」

お前が高すぎなんだよと言えば、逆に怒られた。


「千鶴と同じ部屋のやつて誰なんだ?」
「知らない。」
「は?」

4日ぐらい前に、部屋割とメンバーが載ってる紙を渡されたが、俺は誰でも一緒てか、見ても分からないから見てない。


「そういう鞘は、誰なんだ?」
「俺?俺は一年がサッカー部のやつで、先輩は……。」

そこまで言うと凄く嫌な顔をする鞘に俺が先輩は?と続きを聞くと

「……瑞稀先輩。」

相当嫌なのか、ボソッと聞こえるか聞こえないかの声で言った。

……ところで瑞稀先輩って誰だ?


よく分かんないけど

「ご愁傷様?……うわっ?!」

俺がそういえば抱き着いてきた。


「千鶴〜変わってくれ〜」

と俺の胸元で嘆く。

「無理。」

俺が即答で返すと、さらに強く抱き着きついてきた。

「はぁ。変わってやれねーけど。いつでも遊びに来ていいから。」


俺がそういって頭をぽんぽんと優しく叩いてやれば、目を輝かせこちらを見てきた。


「ホントか?!」

そんなに嬉しいのか?

「ぁあ。俺も鞘が来てくれると嬉しいからな。」

俺が笑うと、急に静かになったと思えば

「笑顔禁止!」

と強く言われた。

俺に友達作るなと言いたいのか?


「「千鶴(ちーちゃん)から離れろ(て)!!」」
「え?…うわっ!?」

だから勝手に入ってくるなお前達。


あずが俺から無理矢理鞘を引っぺがすと、すかさずりんが俺に駆け寄ってきた。

「ちーちゃん!大丈夫?!何もない!?」


慌てるりんもかわいい…。
じゃなかった。


「またコイツに触られて!無防備過ぎなんだよ。」



なんか
前にもこんなことあった気が。


デジャヴュ?

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