記憶の中で

にしても今日は

「今日は一段と騒がしいね。」
そうさっきから食堂が騒がしい。

「生徒会でも来てんじゃね?」

この学園の生徒会はランキングによって決められ、全員顔が整っている。らしい。

実際見たことないから、分かんないけどな。

そして熱烈なファンが多い。
それに生徒会は滅多に表に出ない。
だから顔さえ見ることも出来ない。

余計に人気がすごい。


「まさか。」
「だよな。」


キャー!!


「そのまさかだった。にしても何しに食堂来たんだ?」


見たこともないオーラを放す集団が居た。
間違いなく生徒会だろう。


「もしかして外部生見に来たのかも。」

外部生?

「ふーん。まぁどうでもいいや。」


そもそも生徒会誰か知らないし、興味ないからな。
男にキャーキャーいう趣味もない。

「ちーちゃんから聞いたのに。」


りんも生徒会に興味ないらしく、すぐに視線を食べ物に戻した。




「ふざけんな!!」

その声と共に一段と騒がしくなった食堂。

「なんだか修羅場?」
「おもしろそうだな。」

よく見たら一人の男が腹を押さえている。

「さっきまでどうでもいいって言ってたくせに。」


そんなの今が楽しければいいんだって。


「それは昔の話。今は今。」
「昔って数分前ですけど。」


相変わらずだね。ちーちゃんはと。
何を今更。



「俺を殴るとはいい度胸じゃねぇか。」
「てめぇがいきなりき…ききす……してくるのが悪いんだろ!!」


キスのところがやたら声が小さくなった。


「覚悟しとけよ?お前は俺のもんだ。」

「俺は俺のもんだぁああ!!!」

そう言って逃げた、おそらく外部生。


「「ご愁傷様。」」



あ、りんとかぶった。





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