ジェネレイション2
※ジェネレイションの続きです。
例によってキャラが崩壊しています。
晴天の空。
ぽかぽかと日差しも心地よくてお散歩日和な天候の中、普段なら日焼けをするから…と太陽を嫌うユーリも珍しく、一緒に。
「たまには、昼間の景色も悪くはないと思っただけだ」
そう素っ気なく言った君、けれどその横顔はなんだか楽しそうだから…見ているこっちまで嬉しくなるんだ。
こうしてまだ明るい内に並んで歩くのは、君が目覚めてからは初めてだったからちょっと新鮮。
「〜でネ、あれは城下町にあるみたいな色んなお店が1個の建物に入ってる感じカナ☆」
「ほう、それはまた画期的な…」
デパートを指差しながら説明すると、ユーリは「広い割には四角くて簡素な作りだな」とか言ってた。
まぁ、そりゃあ…城とかじゃないんだからしょうがないデショ(笑)
「結構見てると面白いヨ。入ってみるかい?」
「ん、そうだな」
そう言って案外ノリノリで前を歩き出すユーリ……待って、危ない!!
後ろから車が来てるヨ!!!
「ユーリっ」
「…!」
ユーリの腕を引き、怪我をさせないよう気を付けて歩道の内側へと引き寄せる。
代わりに僕が車道側へ移動した。
「今は200年前と違って道も少し狭くなっちゃったし、色んな乗り物が通るから気を付けなきゃ、ネ?」
「え、あぁ…///すまない」
「いーえ☆」
まだ現代の世界に慣れていないユーリは、車を見たのもきっと初めてだろう。
驚きもあってか、いつもより素直な態度の君。
…てゆーか、正直かなりときめくんですケド。
「…今のは、なんだ?」
そんな君は車が走り去っていった方角を見ながら、疑問符を浮かべている。
「ん?あぁ、今のがこの前言ってた自動車っていう乗り物だヨ☆“テレビ”っていう箱の中に映ってたデショ?」
「あぁ、あれがそうなのか…あまりのスピードによく見えなかったな」
少し残念そうにしゅんと、肩を落とす様子がなんだか年齢よりも幼く見えて微笑ましかった。
「あはははっ、まぁユーリからしたら珍しいもんね★でも最近じゃああいう自動車も大分普及してきたから、またすぐに通るヨ〜」
「なにっ?!本当か?+」
うっかり無意識になんだろう、いつもは冷静沈着な君が今は目をキラキラさせながら僕の服の袖を掴んで問いかけてくる。
と、ゆうか…僕の身長とユーリの身長からいったら必然的にユーリは上目遣いになるワケで……ッ
「…っダーメ☆ユーリちゃん、反則っvV」
いやホント冗談抜きで…犯罪級に可愛い君の髪にキスをし…ようとしたらひらりとかわされた。
え、ちょっ!なんで!?流石の僕でもショックなんですケドォ!!?
「なぁっ、スマ!!今のを見たか?!!中に人間を載せた箱が高速移動していったぞ!!!!」
はぃ?え、あー…車のコトね、
「そりゃあ誰も乗ってないのに動くワk「一体あれはどういう仕組みなんだ?何故馬の力も借りずにあんな巨大な箱を動かせるのだ?!!!…はっ!!まさか!!人間ももしや魔法を使うようになったのか!!!!!?」
「魔法?あのねユーリちゃん、自動車が動くのはガソリンっていうエネルギーを馬の代わりに使うからなんだヨ」
普段の彼からは想像できない勢いで質問攻めを繰り出してくるユーリに、落ち着けと言わんばかりに説明をする。
「ほう、ガソリン…という馬に代わる動物が居るのだな。凄いな!ガソリンとは!!」
え、いや、だから違っ「おぉぉぉ、おい!なんなのだあれは!?なんだあれは…?!」
「へ?」
いや、別に大事な事だからって2回言わなくても…と、指差された方向を見れば。
ブロロロロロロロr…
「わー、ヘリコプターだ。こんな低空飛行なの珍しいネ!」
空を見上げ、純粋に感嘆の言葉を述べたつもりだった。
が、
「スッ……スマッ!!!!いいいい今向こうに飛んでいった馬鹿でかいのは虫か!?虫なのかぁぁぁぁぁ?!!!」
「ちっがーう!!!」
ヒヒッ、なんかもう…
まあでも、君との散歩はスリリングで飽きない、ヨ…☆
つづけ。
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次回、デパート探検編(予定)
ユーリさんのキャラ保てよ当サイト/(^o^)\
何度でも言うが私の最愛はユーリです。←
(09'7/11)
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