your sight(スマユリ→?) ※若干パロ? ラスとスマが兄弟で、一緒に住んでる設定(でもラス出てこない← ――ずっと一緒に居たい。 そう、思えば思うほどに別れが来ることが怖くなるんだ… なら、このままで居たいと。 大切な程、壊れてしまう時が来るのが怖くて… 臆病な僕には、伝えることはきっとできない。 壊してしまうのが、怖いんだ…… 「ユーリ、携帯光ってるヨ〜」 「ん、あぁ…」 そう返事をした君はパカリ、と携帯を開く。 僕は見逃さなかった。 いつも無表情な君が少しだけ表情を変えたのを。 ポーカーフェイスの得意な君、 きっと僕じゃなきゃ気付けない位に些細な表情の変化。 …一瞬だけすごく穏やかな瞳をしたんだ。 「だ〜れ?」 なんてね、実は聞かなくても分かってる。 メールひとつで君にそんな風に表情を変えさせる相手は、 「ただの、MZDからの迷惑メールだ…」 ほぉらネ?やっぱり、僕の予想通り。 まあこんな事、予想が当たったってなーんにも嬉しくない。 嬉しいわけなんかない。 わざと、眉間に皺を寄せて嫌そうな顔を作るユーリ。 でもね、 いいよ。 別に隠さなくたって… だって僕には分かるもの。 「またまたァ〜、迷惑なんてホントは思ってないんデショ?」 だってさ、メール不精な方である君が、すぐに返信の文を打ち始める位だから、ね。 いつもの調子で茶化しながら言った僕は… 顔は笑ってても、心はなんだかフクザツ。 「…迷惑以外の何者でも無い。だが面倒事はさっさと返しておきたいだけだ」 「ふーん」 それ以上は何も、聞かなかった。 だって君の視線は画面に没頭してるし。 聞いてもまぁ大した答えなんて最初から返って来ないだろうなと思ってたし。 つまんなーい。 僕と一緒に居るのに。 君の思考にはいつもアイツが居るんだ。 ねぇ、こっち向いてよ。 「………」 じーっと、ユーリに視線を送っているのに君は気付いてないみたい。 僕もう帰ろうカナ… ガタ、と椅子を引いて立つ。 なるべく静かに行動したつもりだったのに、カチカチとユーリが携帯のボタンを打つ音以外は無音だった部屋には、普段以上にその音が響いたような気がした。 「……どうした?」 なんて。 いちいち聞くの? さっきまで僕に無関心で目もくれなかった、のに… 「やー、そろそろ帰らなくっちゃ。ラスが待ってるだろうし」 いつものように、にっこりと笑う。 平静を装って答えた、顔には多分出してなかった、と思う。 このもやもやとした気持ちも、苛立ちも。 「ん、そう…か。もうそんな時間なのか」 再び君は画面に視線を落とす。 …返事、待ってるのかなぁ。 アイツからの。 「ヒヒッ、じゃーね☆」 何だか、ちょっぴり切ない気分になって涙が出そうだったから。 慌ただしく、背を向けてドアから出ていった。 「…スマっ」 扉を閉める直前に呼び掛けられた、君の少し不安気な声から逃げるように。 聞こえなかった。 なんにも、僕は聞いてない。 気付かなければよかった、気付きたくなかった。 君と仲良しな友達で居れるだけでよかった、ただ楽しく、同じ時間を共有できればそれだけでよかった。 筈、なのに…… どうして僕は君を好きになってしまったのだろう。 皮肉だね。 君に好きな人が出来た、と相談された時に初めて、僕は……… 今日も僕はただひたすらに気持ちを隠す。 君と友達としての時間を過ごして。 だって、傍に居られるだけで幸せなんだから。 なのにどうして、 君を見ているだけで胸が締め付けられるように、痛くて。 『苦しい』 ***************** うわぁぁぁあぁぁあん゚。゚(つД`) 神←ユリ←スマっぽい。 実は続きを考えました← でもこのもやっとした感じで終わらせた方がよいのかのう、と思ってどうしようか悩み中/(^o^)\ 続き読みたい方が多ければ書きます、かもしれましぇん。← てゆうか別にパロ要素いらなかったorz (09'7/14) [*前へ][次へ#] |