時計
日常
朝夏 梓桜。
中2になったばかりの雷門サッカー部マネージャーです。
只今昼休みで、私は教室にいたりします。
「朝夏さんさぁー、最近調子のってない?」
「休み時間になる度に男子と群れててさぁ。」
「なんなわけ?」
いきなり私の机囲んでそれはないと思う。
『知らねぇよ。向こうが勝手に寄ってくんだよ。私悪くない。』
だって、実際そうだし。
逆にこっちも面倒で困ってる。
「なっ!!?」
「なによその態度!!」
あー、うるさい。
キーキー言ってる女子たちから顔を背けると、丁度真逆の方向にいたサッカー部の3人と目が合った。
浜野海士に速水鶴正。
そして、倉間典人。
「おい速水、お前ガン見されてんぞ。」
「え、え!?僕なの!?」
「そういうことでいいんじゃん?」
「ぇえ!?」
(言い合いしてないで早く助けてよ。)
この際、倉間でもいいから。
そう思いながらじぃーっと睨むように見ていたら、速水が勢いよくこちらに振り向いた。
「朝夏さん!ぶっ、部活のことで話があるんだけど!」
『ん。わかった。』
マジで感謝速水、
心の中で言って席を立った。
だが、
「ちょっと!!まだ話終わってないんだけど!!?」
かなり苛立っているようで。
手首を思い切り捕まれた。
『待たせたら悪いから離してくんない?』
そう言おうとした瞬間、
「おい、早くしろよノロマ女。」
・・・。
周辺の温度が一気に下がった。
『そういうことだから。』
ブンっ
と、笑顔で強く手を振り払い、3人の方へ向かった。
そう。これが私の日常であり非日常である。
(おいてめぇ倉間、ふざけんなよ。誰がノロマだ。)
(お前しかいねーだろ)
(まじで死ねばいいのに)
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