[通常モード] [URL送信]

魔法少女リリカルなのはA's+
B1
――カランカラン


「あ、いらっしゃいませーっ!」


いつも通りお店のお手伝いをしてると可愛い真っ黒なワンちゃんを連れたお客さまが来ました。


わたしと同い年位。


耳につけてる月の型をしたピアスがやたら目につきます。


真っ黒ななワンちゃんは盲導犬みたいです。


少し驚きました。


盲導犬を連れているのにもびっくりですが、この子は魔力を持ってるみたいです。


リンディさんやグレアム提督は地球で魔力を持ってる人は少ないって言っていたので、まさか翠屋に魔力を持った人が来るなんて夢にも思って無かったから。


……あれ?
入口から動きません。


「……?えーと、空いてる席へどうぞ?」


席がわからなかったらダメなのでとりあえず近づいて固まったように動かないお客さまを案内しようと思います。


いきなり至近距離まで寄ったのがまずかったのかその子は弾かれたように慌てだしました。


「――――!あ、あぁ!ごめん。エセルドレーダ、空いてる席に」


「あっ!危ないのっ!!」


ハッとした時にはもう遅く――


「あわっ!?」

――足下にいたワンちゃんに足をとられて豪快に倒れてしまいました。


突然の事態に反応出来ずぼーっと


――痛そう。


なんて思っていると。


「いっ――っ」





――!!。



大変です。



「だ、だだだ大丈夫ですかぁっ!?あぁっ!怪我っ!怪我してるのっ!手当てしなきゃ!」


幸か不幸かテーブルや他のお客さまにぶつかる事は無かったのですが、倒れた時に擦り剥いたらしく手のひらから血が滲んでます。


怪我をみた瞬間何がなんだかわからなくなって
とにかく手当てをしようと何か言いたそうなその子の手を引いてお家に駆け込みました。



[前へ*][次へ#]
[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!