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二人の英雄の物語
きっかけ


─────2日前

あ、自己紹介が遅れました。
私、リューン・ミストネイルっていいます。

その日は、ギルドに仕事を貰いに行ったことがきっかけでした…。─────




「こんにちは〜。なんか仕事入ってる?」

その時、私は普段通りにギルドカードを見せ、仕事をもらおうとした。

「いらっしゃいませ。すいません、今ちょっと仕事が全部売り切れてしまっていて…」

私はちょっと出遅れたみたいで、受付の娘は申し訳なさそうに言ってきた。

「えぇ〜!?ホントに?何にもないの!?」

仕事が売り切れることはけっこう稀だから、ちょっと信じられなかったの。

「えぇ…すいません」

嘘では無いらしく、受付の娘は謝ってくれてた。
その時、

「いや、一つだけならあるぞ」
と、奥の方からゆっくりとした足音と共に声が聞こえてきた。

「ギルド長!」
「ホントですか!?」

受付の娘はこの男、ギルド長が出てきた事に驚いていたけど、私は仕事が貰えるということに安堵しようとしていた。

「まぁ焦るな。先ほど遺跡の調査を依頼されてな。内容は遺跡の構造を調べてくることだ。報酬は1万から、遺跡の遺産を持ち帰る毎に1万の追加報酬も出すらしい」

すごい役得な仕事だ。
遺跡の調査と遺産を持って帰ればそれだけで十分に稼げるのだから。




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あきゅろす。
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