二人の英雄の物語
伝承(機工都市編)
昔、一人の男がいた。
彼は魔法や工学に精通していたが故に、人は彼を『賢者』と呼んだ。
彼の下には、二人の弟子がいた。
二人は互いに競い、或いは助け合う事で、自らを高めていった。
だが、ある日を境に二人はもう一人を敵視し、離れていった。
一人は、とある鉱山の村に根を下ろした。
そこは、文明とは無縁だった。
故にそこに『機械』という文明を授けた。
『機械』の力を得た村人達はその者の指揮の下で、邪魔な森を焼き払い、無用な山を切り崩した。
そしてやがて村は大きくなり、巨大な機械都市となった。
『キルバス』と名付けられた都市に住む住人達は、指導者となった者を『ロード』と呼び敬ったという。
［次へ#］
[小説ﾅﾋﾞ|小説大賞]
無料HPエムペ！
携帯モード]
[
URL送信]
