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二人の英雄の物語
暴走と恥晒し


「ああぁ〜〜〜〜〜〜〜!!」

と私は驚きついでにトリガーをおもいっきり引いた。
もちろん、銃口はそいつの頭に向けたまま。

「うわぁ!?びっくりさせないで下さいよ…というより、人に銃口を向けたままトリガーを引かないで下さいね?」

そいつ…もといナンパ男は、銃との間1mなかった筈なのにしっかりと避けていた。
ちなみに、私もこのナンパ男に何度かナンパされた。

「うっ、うるさいうるさい!ナンパしてたあんたが悪いんでしょうが、この変態!!」

「変態とは失礼ですね。私がしていたのはナンパなどではなく、悩める女性のお力添えになれるのならと思い、善意で貴女に近付いたのですよ?それは私も人なのですから人間的な欲望、つまり煩悩の事なのですが、少なからず1つや2つ位は思ってしまったりもしますよ。それでも私は…」

…話が長い!逃げ出そう。こんなの聞いていたら憂鬱になっちゃう。
右手の人差し指を立てて目を瞑り熱弁しているから逃げるのは簡単そうだ。

私は回れ右をしてバレないように、足音をたてないようにしてゆっくり逃げていった。
こんな時ほど運悪いんだよね、私…。

その時、私は少し大きめの石に蹴躓いて、転けそうになった…位なら良かったんだけどおもいっきり転けちゃったのよね…。

それこそ恥ずかしい位に…。



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