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愛してHEAVEN
10

誉が階段を下りていく姿を眺めていたら、不意に手に温もりを感じて視線を手と相手へと流す。


すると来夢と目が合って天使の微笑みと共に繋がれた手がぎゅっと握られた。

「行こ!浬兄さん!」

その屈託のない無邪気な笑顔は見る者全てを魅了するくらい可愛いと思った。


だから、俺も自然に繋がれた手を握り返して応えた。


来夢と二人で手を繋いだまま一階に下りて行く。リビングダイニングのドアを開けてテーブルを見ると、鼻孔を擽る美味しそうな匂いを漂わせてたくさんの料理が並んでいた。


聖夜さんと誉は向かい合わせで席に着いていたが料理に手をつけていない所を見ると俺達を待っていてくれたみたいだ。


来夢が俺と手を離して聖夜さんの隣席に迷わず座り、そうなると必然的に俺は誉の隣になる訳で。


そう思うと立ったまま眉間に皺が寄る。

「さっさと座れば」

と、俺を一切見ないで言い放つ誉に苛立ちがフツフツと沸いて来るが俺はジッと我慢して渋々ながら誉の隣に座った。


席的には何の問題はない。
隣の奴が問題なだけで!

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あきゅろす。
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