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愛してＨＥＡＶＥＮ 8 憂鬱な気分のまま夜を迎えた。俺は唯一の安息の場所、通称ベッドで仰向けに寝転がっていた。 誉が何故あんなことをしたのか分からない。 誉が俺を好き……なはずは絶対ないし。 好き、って言葉が頭の中に浮かんだ時点で掻き消すように首を左右に振った。 ないない！ 誉に限って天地がひっくり返ってもある訳がない！ あの態度だし。 あの誉だしっ。 何より男同士だし！ ついでに一応兄弟だったりするし。 自分で自分の思考を思いっ切り否定して打ち消した。 ……じゃ、俺は無意識に誉の機嫌を損ねるようなことをしたんだろうか……？ まぁ、学校では弁当の一件以来、知らん顔を決め込んだけど。 でも、それは誉も一緒で俺に話し掛けてきたりしなかったしっ。 やっぱり、嫌がらせ率が一番高いんじゃないか？！ 嫌がらせでキスされて、誉の手でイカされるってどんなだよ？！ 考えれば考える程頭痛くなってきた……。 ［*BACK］［NEXT#］ [戻る]  |