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愛してHEAVEN
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でも、言われっぱなし、やられっぱなしじゃ癪に触るから最後の抵抗とばかりに目だけに力を篭めてやる!


すると基本ポーカーフェイスなはずの誉の表情が一瞬だけ崩れたのを、俺は見逃さなかった。

「――――浬」

俺は先程から立て続けに珍しいものを見た衝撃からか……は分からないけど、誉に名前を呼ばれても反応が出来なくて。

「それ、反則」

ハッと我に返った時には更に状況が悪化して、あろうことか誉の腕で抱き上げられていた。


姫抱きだぞ、姫抱き!
この歳になってこんな体験をするなんて……っ!

「ほっ、誉!!」

流石に切羽詰まった俺は動揺を隠すことも出来ずに、精一杯の抵抗とばかりに誉の腕の中でジタバタと足を動かして暴れた。

「そんなに動いたら落とすぜ」

誉が言うと冗談が冗談に聞こえない……。


落とされるのは嫌なので、すぐに動きを停止させたら誉は再び歩き出して、何の前触れもなくベッドに放り投げられた俺。

「痛っ……!」

背中は布団が敷いてあるので言う程痛みは感じないが条件反射で痛がっていたら、それを見透かした誉が飄々とした顔のまま俺の上に覆い被さってきた。

「大袈裟」

誉の顔が下がっていったかと思うとザラつく舌先が首筋を這った。

「………っっ!」

「浬、好きだ」

愛の言葉を囁きながら、剥き出しの下半身を弄ってくる誉は完全に確信犯だ。


俺が――――…誉の紡ぐ「好き」に弱いのを知っているから。

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あきゅろす。
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