愛してHEAVEN 8 「そーだよなぁ。あの誉が俺を好きな訳ないじゃん。意地悪だし俺様だし……」 「好きだ」とは言われたけど、きっと何かの手違いでついポロッと言ってしまっただけなんだ。 「つーか俺、自覚した瞬間に失恋かよ。バカみてー……」 俺達は男同士の前に、義理でも兄弟だ。 そんなことがある訳がない。 ホンット、バカだな、俺。 ちょっと悲しいかも……なんて言ってやらない。 「あー、やめだやめ!埒あかねー!」 それを境にして俺は悩むのを一切やめた。だって、これ以上誉のことを考えてたらドツボに嵌まりそうだったから。 俺は気を取り直して夕食の準備が出来るまでの間、気分転換とベタベタな身体を洗い流すためにシャワーを浴びることにした。 [*BACK][NEXT#] [戻る] |