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幼馴染み
6

テスト一日目は蒼の言う通り難無く解答出来た。それもそのはずで、蒼から重点的に頭に叩き込むように言われた場所がバッチリ問題に出てくれたから。


ホントに蒼様々だよなー。


浮かれ気分の俺は、ほくほく顔で席に座ってテストの合間の休憩時間に臨んでいた。


クラスの皆は教科書や手作りのペーパーを片手に試験前の見直しをやっているようで、教室内は普段と違う異様な雰囲気に包まれていた。


勿論、俺も例に漏れず早々に資料を取り出して最後の悪足掻きをしている一人だったりする。

「蒼、この前言ってたCD貸して」

「分かった。明日持ってくる」

だけど、切羽詰まっている俺とは全く正反対の二人がここに。

「サンキュ。あと、昨日の……」

「だーっ!うるさーいっ!!」

彼方と蒼の無駄話に、いい加減堪忍袋の緒が切れた俺は卓袱台(チャブダイ)でもひっくり返しそうな程の勢いで席から立ち上がった。

「うるさいのはお前だ、廉」

と、呆れ顔の彼方に釣られて教室を見渡すとクラスメイトが一斉に俺達に白けた視線を投げ付けてきていた。……いや、正確には俺だけに。

「!!!」

やべー!!


咄嗟に自分が仕出かしたことに気付き、慌てて着席した俺。

「おかえり」

「……意地悪」

クスッと静かに笑う蒼に対し、聞こえる程度に声を潜めてふて腐れた。

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あきゅろす。
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