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幼馴染み
5

「……っん!」

しかし、ゴクッ、と勢いに任せて飲み込んだのはいいが乾いた喉にクッキーが張り付いて思わず噎せてしまった。

「廉?!」

胸を叩く俺に対し、蒼は素早くコーラを渡してくれる。

「っん……っ…はぁー、生き返った!」

「気を付けろよ……それでなくても廉は鈍臭いんだから」

おかしそうに笑う蒼。
言葉は失礼極まりないが、蒼が楽しそうに笑ってくれるからいいと思える。

「うるさいなー。余計なお世話!」

それでも本心は隠して憎まれ口を叩く俺。


これじゃ、蒼や彼方に子供扱いされるのも自業自得かも……なーんて。


ちょっとだけ、自分自身に駄目出しした瞬間だった。

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