幼馴染み
8
あの日から――――事あるごとに安藤が俺にちょっかいを出してくるようになった。
蒼の立場で例えるなら、安藤は差し詰め都筑のようだ。
まぁ、安藤は間違っても都筑みたいに可愛くはないけど。
どうやら安藤は隣のクラスだったみたいで、昼休みと登下校以外は殆ど俺の教室を訪ねてきた。
しかし、俺と蒼、彼方は席も近くて余程のことがない限り離れることはない。
今日も三人で喋っていたら、溜息をつきながら安藤が短い休み時間にやって来た。
「いい加減、離れろよ」
「離れる訳ないだろ。お前がどっか行けよ」
安藤と蒼の言い合い。
ここの所、顔を合わせればずっとこんな風に対立している。
安藤……蒼に喧嘩売るなんて、ある意味大物だ。
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