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幼馴染み
4

俺は太田先輩と一緒に、屋上へ来ていた。うちの学校の屋上は元々解放されていて昼休みになれば結構生徒が弁当を食べに来たりしていた。


まぁ、今は朝だしある程度の生徒は登校中だろうから頻度は限り無くゼロ、だ。


「先輩、俺に話って何ですか?」

「八切……」


……え……?


それは、一瞬だった。
正面に居た先輩が近付いてきたかと思うと、いつの間にかその腕の中に抱き締められていた。


――――太田先輩……?


「好きだ、八切。俺と付き合ってくれないか?」

それは誰も予想しなかった、告白。


確かに、こうやって屋上で告白されることを何度か夢見たことはある。だが……それは女の子に、だ。
決して男からではない……!

「ちょっ……待って下さい!先輩!」

「俺はお前が中学の時からずっと好きだったんだ」


なんて馬鹿力なんだー!!


先輩の愛の告白を聞きながら、俺はそんな場違いなことを思っていた。


だって、どんどん強くなる力。一向に弱まる気配なんてなくて圧死してしまうんじゃないかって、思うくらいだ。


まぁ、それは大袈裟だとしても……。

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あきゅろす。
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