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幼馴染み
7

安藤のハイテンションはたまにウザイけど、別に嫌いってわけでもない。
蒼と安藤は……間違いなく、馬が合わないんだろうけど。

「うん、分かった……」

「マジで!やった!」

俺の承諾を得た安藤は心底嬉しそうに喜んでいた。


たかが携帯の番号一つでそんな反応されたら流石に申し訳ないというか何というか……。


単純に、何がそんなに嬉しいんだろうって。
まるで好きな女の子から誕生日プレゼント貰った時みたいじゃないか。


そんなことを思いながら浮かれ調子の安藤を見ていたが、ほっといたら話しが進む進む。

「やっぱ善は急げっていうし、今週の日曜日かな。廉と出来るだけ長く一緒にいたいから、時間は九時ぐらいで待ち合わせ場所は……」

「ちょ、ちょっと待って安藤!」

幾らなんでも俺の意見聞かなすぎじゃないか?!

「あれ、今週都合悪い?」

「日にちもだけど、時間ももう少し考えさせてくれって。俺そんなに早く起きられねーよ」

誰にも言えないけど、実はほぼ毎日のように蒼に起こされてた俺。けど、あの日以来、蒼は家に来なくなった。つまりそれは、一番起きられるアラームを必然的に無くしてしまったということになる。


今日は母さんが何度も声を掛けてくれたりだとか、俺も携帯で五分置きにアラームをセットしたりして努力はしたんだけど……。


まだ実践し始めて数日も経ってないのに、無理矢理起きなくてもいい休日の午前中なんて……間違いなく遅刻する自信がある。

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あきゅろす。
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