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幼馴染み
3

「どーしたって……だから、その…」

「一昨日合コン行く前は普通だったし。合コン行った後に何かあったのか」

一体、何をどう話したらいいのか分からない俺には言葉が全く続かなくて。けど、彼方にとっては予想の範囲内らしく、そんな俺の態度や表情を見ながら一つ一つ確認していく。

「えーっと……まあ…」

「押し倒されでもした?」

「!!!」

「あ、当たった」

――――絶句。
どーして分かるんだ?!とか。
幾ら俺が顔に出易いタイプだとしても、限界はあるだろ?!とか。
そもそもどうして男同士ですぐにそんな発想が出来るんだよ?!など。


彼方に対して、言いたいことや疑問ばかりが頭の中に浮上しては消えていく。しかし、そんな俺の混乱も動揺も置き去りにして、話を進めていく彼方。

「ま、アレだ。廉が分かり易いのもあるけど……蒼、切羽詰まってたしな。合コンはちょっとマズイんじゃないかとは思ってたんだが、やっぱりマズかったか」

「ちょ、ちょっと待って。彼方、どーいうこと……」

最早、彼方の言葉全てを処理しきれなくなった俺。完全に許容オーバーだ。

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あきゅろす。
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