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幼馴染み
15

食事を中断させてテーブルに座ったままインターホンのディスプレイを見たが、距離もあるしコンタクトを装着していないため画面に写る相手が誰かなんてさっぱり分からない。

「宅急便?」

「宅急便にしては早くないか?」

適当なことを言ったら的確な返答を受けて納得した。

「ま、行って来る」

一々インターホンを確認するのも面倒で、席を立つ。


「おい、廉、待……」

蒼の制止も聞かず、寝起きで回転の悪い頭を叱咤しながらリビングを出た。


今から思えば、ちゃんと相手を確認してたら良かったなんて、若干後悔の念に駆られるが、もう後の祭りだ。

「どちら…様……」

玄関ドアを開いた瞬間、目の前に現れた顔を見た途端、

「待て待て廉!」

――――うっかり、ドアを閉めそうになってしまった。

「え……安、藤…?」

そう、そこには制服姿じゃない安藤がいたんだから……。

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