桜庭学園の王道は少し暴走する。
居酒屋
あれから宮間は勉強、東は俺の家でダラけたまま、佐伯は既に央華の付き人をやっている。
生徒会との約束だった後藤の実家に行く日が来たが、全員の予定が合うのが夜7時からで、後藤に連絡すると予約として席を確保してくれているらしい。
集まれる人だけ集まっても、俺、央華、雨宮だけだったから、街を歩き回っていた。
「それより龍騎。東と宮間は居ないのか?」
心底意外そうに央華に言われ、どう伝えたものかと一瞬考える。
「東は斎藤さんに呼ばれて、宮間は地元の仲間のとこだな」
「そうか…」
「んん〜?どうしたん?何か元気ないやん(笑)」
「いや、何もねぇよ。そう言えば雨宮は本当に良かったのか?」
雨宮の顔を覗き込みながら央華が首を傾げる。
予定はあったが、対したことじゃないからこちらに来たらしい。
「まぁぼちぼち時間になるし早めに行っとくか?」
「…んーそうやなぁ。週末営業とかで忙しいやろうし、10分前でいいんやない?(笑」
「そか、学園に居すぎてそういうの忘れてたわ」
毎日同じ繰り返しの学園と週末には人が溢れる街と感覚がずれて来ている。
時間を確認してから雨宮があと10分どないしよと笑っていた。
[*逃げる][説教#]
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