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We haven't hope yet.
周りが騒がしいと声は大きくなる
(新八視点)



「総一郎君。神楽の居場所は」
「わかりやせん」



一晩中眠れなかった銀さんは疲れた目をしながらも質問をした

死んだ目じゃない。疲れているんだ


まだ朝の六時にもなっていない。僕達は屯所に泊めてもらったはいいが一睡もできなかった


「万事屋。焦るな。順を追って説明する」



土方さんが煙草に火を点けながら、落ち着きながら口を開いた
その行動に銀さんは小さく舌打ちをした

「神楽が危険に…。いや、危険そのものと一緒にいて落ち着けるか!!何があるかわからないんだぞ!?お前達は仲間じゃないかもしれないが俺にはっ…!」
「銀さん」
「…家族なんだ!!」

らしくない。銀さんらしくない!!
今の銀さんじゃ…ダメだ

「銀さん!!」
「新ぱ…」

突然声を荒げた僕にその場にいたみんなが目を見開いた



「何をしたいんですか…」
「何って神楽を助けるんだろ」
「本気で助けたいなら作戦とか…なんか…戦略とかを考えましょうよ。相手の強さを知っているからこそ、危険をわかるからこそ冷静に考えてください!!」


しんとなる部屋には緊張感などない。個人それぞれが自分の気持ちと向き合ったから

多分、その中身を僕は知る権利が無い
だからかもしれない。僕は自分勝手な奴だ

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あきゅろす。
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