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We haven't hope yet.
どんなやつでもいつかは真面目になる
(新八視点)



「なんですかそれは!!神楽ちゃんが…」

「落ち着け新八君」

「落ち着けるわけ「ぱちを!!」…ちょ、気が抜ける呼び方なんですけど…」

「ぱちを。落ち着くんだ」

「いやだからぱちをって…」

「ぱちを君。君の気持ちはわかる。だが…」

「桂さんまで!!」

「ぱちをさん。私の為にすみません」

「人の話を聞けェェェェ!!」



やっぱり桂さんがボケても僕がツッコミを入れることにはなっている…


「なんかシリアスにやってみたのに台無しじゃないですか!!いいですよもう」

「ヅラ。話を続けろ。最初からわかるようにな」

「ヅラじゃない桂だ」









『天人』
今やこの江戸、いや地球上では珍しくもなんともない存在になってしまったそれはすでに地球の住民として居座る

侍などという古い柵の精神など今のこの世には無いも同然
例えあったとしてもそれは虫けらの如く踏み潰され天人の支配下に置かれる

そんな不公平かつ不自由な想いを多く募らせていく侍は当たり前のように大勢いた


「それが我々攘夷であることはわかるな」
「…」
「しかし攘夷にはやり方が二通りある」



例を挙げれば我等のような攘夷志士
そして高杉達のような攘夷浪士
今話題に挙げられているのは攘夷浪士…



「計画したのは…高杉…か?」

「そうとは限らん。止地党は頭が回る分、他の者達と手を組む事に計算もしているが警戒もしている。もしかしたら独自の行動かもしれない。…話を続けるぞ」



攘夷浪士は天人だけでなく、幕府も潰そうとしている
幕府と天人は互いを支え合うかのように協力し、利用している
しかし天人の力は強力であり幕府の大半は天人の力

そう、つまり天人が無くなれば幕府は勢力の大半を失い自然と崩壊する




「…それでウイルスを?」
「そうだ。記憶を無くすというウイルスが何の意味を持っているかはわからん。が、目的はそれだけではないようだ」


なにしろそのウイルスはまだ未完成だったのだからな

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