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We haven't hope yet.
トラブルが始まる
(客観的視点)



クラクションが鳴り響いた暑い日の午後

紫の傘が舞い上がり

一人の少女が倒れた











「旦那!!」
「沖田さん…」
「メガネ…」


途切れ途切れの息をしながら病院へ

「チャイナは…」
「命に別状はないみたい」

その言葉を聞いてホッとした沖田
しかし…








「チャイナ?」

病室に入る沖田

「…」

「チャイナ…大丈夫かィ?」

「え…」



『ただ…』



沖田の頭に新八の言葉がよぎる

「あの…」



『頭打っちゃったらしくて』



「誰ですか?」



『記憶がないみたいなんですよ』



「…チャイ…ナ」

体を震わせまるで怯えるような彼女

「あの…知らない人にはついて行くなと言われているので…どこかに逝って下さい」
「オイなんで『逝け』なんだよ漢字違うだろィコノヤロー」


記憶は無くしても口の悪さは健在かィ
でも…独特の口調はねェな…


「お〜沖田君」
「旦那」


ヘラヘラとした顔付きで病室に入ってきたのは酢昆布を持って入ってきた万事屋当主

「神楽のお見舞い?ありがとね〜」

「あの…」



神楽がなぜか挙手しながら問いかけた





「私の名前は…神楽なんですか?チャイナなんですか?女王なんですか?」
「誰も女王なんて言ってなくね?」

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