We haven't hope yet.
まともなこと言う奴に限ってマイナス思考
(客観的視点)
「ねぇ新八君」
「なんでしょう?」
「チャイナさんどうしちゃったんだい?」
流石山崎と言うべきであろうか
神楽を少し見ただけですぐに異変に気付いた
「神楽ちゃん記憶喪失なっちゃって」
「記憶喪失?」
「はい。車とぶつかって…」
「あ、もしかしてさっきの事故!?」
「そうです…」
「犯人今、屯所にいますよ」
「…え」
「聞いてませんでした?局長達から」
「何も…」
「きっと局長達忘れてるんでしょうね。急だったから」
山崎は「はは」っと笑うとお湯を湯飲みへと注ぐ
水から湯気が出てその熱さを伝える
「神楽ちゃん…。本当に何も覚えてないんでしょうかね」
小さく溢れる新八の声
「そういえば…前に局長と旦那が記憶なくした出来事ありましたね」
「…あの時…、本気で万事屋解散なのかと思いました。銀さんは僕らに何も言わずにあそこを出ていった。漸く見付けたと思ったら危険にさらされて」
「うん。あの時は俺も現場にいたからね。かなり怖かったよあれ」
「銀さんが…僕達のこと思い出さないで死んじゃったらどうしようって、とても不安になりました。今思うとだからあんな必死に銀さんを守ったんです」
山崎は作業の手を休めることなく話を聞き続ける
「もし神楽ちゃんがあの時みたいに勝手にいなくなって、危険にさらされていたらと考えると…」
怖いんです
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