たのしい尿検査B*
液体に触ったら反射的に、忘れかけていた尿意が蘇ってきた。
ちんこがきゅーんと切なくて、膝をすり合わせる。
強烈な尿意に気を取られて、身体が固まってしまった。
熱い液体が肌を撫でながら流れ落ちていく。
「しょうちゃん、濡れてるよ」
「う、うん」
返事も上の空になってしまう。
おれの異変にゆうたも気づいたようだ。
「なんかもじもじしてない?おしっこ?」
「ん…ちょっとやばめ」
「ええっ」
焦りだしたけど、ゆうたの放尿が終わるまでは動きようがない。
まだ続いてるなんて、信じられない。溜めすぎ。
「ごめんね、急いで出しちゃうから、ふんっ」
ゆうたは声を出して膀胱の筋肉を収縮させた。
途端におしっこの勢いが増す。
ブシャシャッ!ジョバッ!
それで最後まで絞り出したらしい。
ゆうたはちんこをしまう間もなく、おれの手から満タンのコップを奪いながら言う。
「ほら早くズボン脱いで!しょうじのコップどこ?あ、これか、持ってるから、ほら」
おせっかいなくらい心配してくれて内心笑えた。
とにかくせかされるままズボンとパンツをまとめて下ろした。
ちんこを便器に向け、我慢に我慢を重ねた尿道括約筋を一気に解放する。
「んっ」
ジャアアアアアアアアアア…
便器の水面を打つ音が異様に大きい。
「はああぁ…ん」
あまりの快感に恥も忘れて甘い声が出てしまう。
目を閉じてただひたすら解放感を味わう。
腰が抜けそうだ。
「わーすげー勢い。これどのへんから採ればいいの?このくらい?よっ、と」
ゆうたは黄色い放物線上に新しいコップの口をかざした。
今度は水音が紙の底を打つ音に変わる。
タタタタタタ…
紙コップなんて、普段は飲み物を入れるものなのに、
そんなとこにおしっこしちゃって…
「わあ、あったかいね、しょうちゃんのおしっこ」
さっきおれが思ったのと同じこと言ってる。
そっか、おれのもあったかいんだ。
黄色くて、いっぱいジョボジョボ出てて、こんなに気持ちいい…
ってことは、ゆうたもさっき気持ちよかったんだよな。
んでいま、おれの放尿を目の前で見て、むらむらしてくれてんのかな。
「ゆうた…」
「ん、なに?」
「きもちい…」
熱い息を吐きながら告げる。
ゆうたは一瞬ぽかんとした後、目を細めて口角を上げた。
「かーわいい、しょうちゃん」
「ぁ、うそつけ…」
こんな、人前で思いっきりはしたなく放尿する奴が、かわいいわけないだろう。
ゆうたの感覚はおかしいんじゃないか。
「えへ、でも、かわいいって言われてうれしいでしょ」
「ぁ…」
それは…そのとおりだ。
こんな変なおれでもかわいいって思ってくれるゆうたが、
ゆうたのことが、おれも…
[<<前*][#次>>]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!