短編

「あッ?!……あぐぅ……ッ」


詰め寄ってきた転入生はオレの襟首をつかみギリギリを締め上げてくる。


「一方的に暴力受けてさらには首まで絞められてかわいそーな元学園の華の元副会長様」


息ができなくて涙がでてくるオレを天使のような微笑みで見つめていたかを思うと、突然ものすごい形相になった。


「いいか?華ってのはひとつあればいいんだよ!!ひとつだからこそ華に群がる虫けらどもは多くなるんだよ!わかったならさっさとその座を受け渡して学園から去りなよ!今度こそ未遂じゃなくて犯されちゃうかもよ〜?」


ものすごい形相からまた天使のようにニッコリと笑い、転入生は締め上げていた手を離す。


「げほげほ……げほっ……副会長の座なんかいらないすぐに辞める……こんな………こんな学園なんか居たくないすぐに出てきたい」


この学園で副会長に選ばれて最初は緊張でぎくしゃくしながらも始めた生徒会、ほんとに大変だったけど生徒会のみんなで力を合わせて学園の盛り上げているんだって充実感も大きかった。
学園の生徒たちの楽しそうな笑顔をみて大変だけどがんばってよかったって何回も思って、この生徒会メンバーと一緒にがんばっていることを誇りにおもっていた……



けど、こんな結果になるなら頑張らなきゃよかった…


生徒会が機能しないことで学園が混乱し、風紀委員長が仕事をしないことで学園の風紀は乱れ、オレは学園を乱す人物として生徒達から白い眼でみられさらには強姦未遂までされてしまい……






「こんな学園になんていたくなんかない!」


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あきゅろす。
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