短編
7
俺が犬と自覚してもとくに生活は変わることがなかった。
まぁ、強いていえば前はやらなかったことをしてみたりする。
「こら!雪路股に顔を突っ込むのはやめなさい!」
「トイレの中まで付いてきちゃだめでしょ!」
などと犬ならではのちょっとしたイタズラをしてみたりしている。
かわいいだろう?
まぁとりあえずは幸せだな。
だが、秋吉を諦めたわけじゃない。
俺は満月にかけることにしたんだ!
狼は満月を見たら人間になるという。
俺の犬種はシベリアンハスキーだ!
似た狼にできて、俺にできないはずはない!!
まっていろ秋吉!絶対に人間になって幸せにしてやる!
俺の愛は種族すら越えるんだ!
「もーー!雪路!ズボンを引っ張ってさげようとしないで!!あああ!?バンツもさげるな!ひぁぁん」
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