短編
A
あの時、必死に追いかけてキスはしていないことや俺の気持ちを伝えておけば翼は俺の元にいたのかもしれない……



いつもは翼を抱き地めて寝る心地のよい眠りと、翼が用意してくれた栄養と美味しさの詰まった朝食を食べて二人で学園に向かうが、今日は眠りも浅く寝不足の為に朝食をとるきにもならず自分で淹れたあまり美味しくないコーヒーを飲んで生徒会室へと向かった。



いつも俺と翼が生徒会室に一番に入り俺は仕事を翼は生徒会の準備をしていたが、やる気が起きずゆっくりと来たために他の生徒会役員がさきに来ていた。


キスをされたと勘違いしなぜか俺と付き合う気でいる転校生や、転校生を気に入りお互いを牽制しあう生徒会役員……
寝不足気味の俺には煩すぎて会話に入る気にもならなかった。


そんな中、会計が翼が来ていないことに気がつき、転校生が翼について理不尽な怒りを表すと、自分より仕事の出来る翼に劣等感を抱いていた副会長が文句を言い出したのを皮切りに、会計、書記も文句を言い出した。
副会長はともかく会計、書記は仲が良さそうに見えたのはきのせいだったのか……

ふと、視線を回すと生徒会室の扉が開いておりそこに翼がいることに気がついた。


もう少しきついことを言ったら翼が怒って俺に感情をぶつけてくれるんじゃないかと……
従順なだけじゃなくもっと感情をぶつけられたら俺たちはもっと近づけるんじゃないかと……





そう勘違いをしてしまった。


すでにボロボロになっていた翼の心をさらに俺が止めを刺して壊してしまったんだ……

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あきゅろす。
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