長編
24
「陸太…」
「いや!見ないで!!」
オレは顔を手で覆い隠しイヤイヤとする。
「お前…なんもできねーんだな」
「そんな憐れみの目で見ないで!!」
智がオレがどんなことがでっきるかな?と調べたいとのことで色々やってみた。
今まで友好的な霊は確かにいたけど、オレみたいに普通に会話できるのはいなかったらしい。
大体霊っていうのはこの世に未練があり残っているものだから、例え友好的な相手でも慎重に行動や会話しないと取り憑こうとしたり危害を加えようとしたりするのが一般的だそうだ。
一般的じゃなくて悪かったな。
とりあえずやってみたこと
@呪いをかける
呪いのかけかたがほんとは分かりません
A金縛りにさせる
どうやってやるの?抱きつけばいい?
Bポルターガイスト
物を投げればいい?
Bが終わったあたりで智が「もう、やめようぜ…」とストップがかけられた。
やり方が分からないんだよ!
誰かが教えてくれるもんじゃないしさ!
「あ!できることあるわ。俺が呼べばどこても雪之丞がやって来る」
智がわざとらしい溜め息をつく。
「それは猫がなついてるだけだろーが…」
「……今までこれで過ごしてきて不自由してないからいいんだよ!雪之丞のモフモフは国宝に匹敵する貴重さなんだぞ」
「…そうかそうか。まぁ、霊同士は触れあえるという情報が手に入っただけましか…」
ましとはなんだよ。
しかもその仕方ないなみたいな態度は!!
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