長編
17
「書類届けにきたぜ」

最後の書類お届け先は風紀委員室。
そしてここはイケメンの巣窟だった。

滅べ!

数人の風紀委員がパソコンに向かって何やら打ち込んでるが、ちょい悪な雰囲気を醸し出すイケメン多数。
なんだ?ちょっと危険な香りのする男がモテるってやつか?

クソッ…爆発しろ。

オレがイライラと智の後ろから風紀委員達にガンつけしてると、ガタリと音がなった。

「生徒会長様直々か」

うおおお?
奥の席からなんというワイルドなイケメンが!

「まぁな。役立たずがいないと楽だぜ?」

「強がりかと思ったが本気で楽そうだな。書類があいつらがいるときよりもかなり丁寧な仕事で見やすくなってる」

書類をパラパラめくりたぶん風紀委員長が言う。

いえーい!オレオレ!それやったの。

つか、前の役員より丁寧ってことか?
なにやってんだあの転校生劇場の劇団員達は…
あ、演技に磨きかけてんのか。

なんかこの二人並ぶとやたらと迫力あるな。

風紀委員長はお前を守ってやるぜ?俺のこの筋肉で!全員かかってこいや!風なワイルドイケメンで、

智はお前は俺に付いてくればいいんだよ、あん?不安?そんなん俺が吹き飛ばしてやんぜ?風な俺様イケメンだね。

なんか分かりにくいけどなんとなく伝われ!


なんとなくコッソリ智の背中に張り付き見てたけど、なんかめんどくさくなって風紀委員室の見学でもしようと隠れてた背中から離れる。

生徒会室はやたら豪華な作りだったけど、ここはインテリ社長の仕事部屋っぽいな。

・・・・・・

ん?気のせいか?

・・・・・?

やっぱり何となく視線を感じて振り返る。

やだん。
委員長がこっち見てるわ。

・・・・・・

めちゃ目あってる!!!??

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