長編
13
「でも、あの時一気に力が抜けた気がしたのは気のせいだったのか!?」
転校生くんあんなに吸いとったのに気のせいかと思ったのか。
すげーな…
「気のせいですよ?きっと疲れていたんです」
この優しげなのに威圧的なのは副会長か。
「でもぉいきなり力抜けるとか怖いよねー」
この間延びした話し方は会計かね?
「…かいちょがなにかいってた…なら……かいちょ陰陽道のとこ」
片言は書記かね?
会話だけで役者が分かるとは…これが…いやなんでもない。
「何を言ってるんですか?勇気が祓ってくれたんだからなにもあるわけないでしょうに」
「じゃあなんでいきなり力が抜けたよーになったのかなぁ〜?」
「なんだよ!俺が祓ってやったのに疑うのか?!ひどいぞ!!」
転校生くんの名前勇気っていうのかー。
まったくもっていらん情報だ。
つか、自分で力が抜けたとか話振っておいて怒るとか意味わからん。
「う、疑ってるわけじゃないよぅ。ね?」
「…うん」
会計と書記が慌てとる慌てとる!ぷぷ
ん?
視界にヒラヒラしたのが見えて智の方を見る。
うわー…
極悪な顔してる。
なになに?なんか口ぱくぱくさせてなにいってんだ?
『吸いとれ』
親指をグッと極悪ヅラのまま立てる。
オレは了解のポーズをとり壁を抜け廊下にでていく
。
やってやんよ?
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