長編
25
イケメンはステテコ履いてもイケメンだということが分かりました〜


脳内で羨ましがりつつお茶飲んでくつろいでいたところ、「オフロガハイリマシタ」と音声案内が流れたんだ。
いつのまにかお風呂を用意してくれてたみたいで、先にはいっていいと進められちゃって、最近は忙しさのあまりシャワーを軽く浴びるだけだったオレには魅力的なお風呂ちゃんに先に入らせていただきました。


乳白色のいいにおいの入浴剤まで入ってて、シャンプーコンディショナーも高そうでいいにおいだし、ボディソープもいいにおいだし堪能させて頂きました。



鼻歌を歌いつつのんびりお風呂に浸かってたんだけど……


「着替えがない…」


髪と身体粗ってさっぱりとした気分でお風呂に浸かってたら気がついちゃったよ〜……

このまま……いやいや……脱いだのまたはいちゃう?

それはやだやだ〜。
せっかくお風呂にはいって綺麗にしたのに脱いだのまたはくのはやだなぁ〜。

乳白色のお湯に鼻まで浸かりブクブクと泡をだしていると……


「陽斗、着替えここに置いておくぞ?」


ブクブクで気が付かなかったけどすりガラスのドアの向こうから龍也さんの声がした。

え?着替え?


「オレの着替えのパンツあるの?」


湯船からでてドアを少しあけのぞきこむ。


「龍也さん、オレのパンツあるの?」


こっちをぼんやりと見ていた龍也さんに聞いてみる。


「龍也さん?」

「……」


あり?


「りゅ〜やさん?」

「あ?!……あぁ。陽斗の下着は無いから俺の予備で新品のあるからそれと、パジャマはオレのスウェットでもいいか?」


なんか一瞬固まってたみたいだけど気のせいかな?

龍也さんが予備の下着とスウェット貸してくれるみたい。


「ありがと〜助かるよ〜。また同じの着なくちゃいけないのかと思って今ちょーどそのこと考えてたんだ」

「そうかそれはよかった。ドア前で待機じゃなく……リビングにいるからよく温まってから出てくるんだぞ?」

「はーい」


龍也さんは斜め上をみながら洗面所から出て行ていった。
斜め上なんかあるんかな?
見ると、送風機があったから出たあとに押しておけということかな?
湿気でカビ繁殖しちゃうもんね。

うんうん。


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