長編
@こういう話


「ふぅ…」


いつもならざわざわとにぎわう男だらけの学園の食堂が一人の少年の小さなため息によって静寂が訪れていた。


さらりとした上質な絹のような輝きを見せ金色にもみえるほどの薄茶の髪を耳にかけ、悩ましげな様子を見せる美しい横顔に食堂にいる生徒全員の心は奪われていた。
この美しい少年の名はもちろん陽斗である。
 

「どうした陽斗?ため息を何回もついて…悩み事でもあるのか?(かわいい俺の陽斗を悩ませる存在などこの世から俺がまっさt…抹消してやろうか)」

「陽斗さまなにかあったのですか?(このヘンタイむっつり風紀委員長め言い直しても意味は変わんないですよ…だけど悩ましげな陽斗さまはほ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜んとにかわいらしいです。そこは認めます)」


風紀委員長である龍也と陽斗親衛隊隊長の楓の二人からかけられた声に陽斗は、はっとした顔を向ける。


「ごめんなさい。オレため息ついてた?」


どうやら陽斗は無意識にため息をついていたらしく、二人に心配をかけたことに気が付き謝った。


「ああ、(むしゃぶりつきたいほどかわいらしい)ため息をついていたな、もし何か気になることでもあるなら話を聞かせてくれないか?俺は陽斗の力(にもなりたいが夫)になりたい」

「僕だって陽斗さまをの力になりたいです!不安なこと(この妄想変態委員長にナニかされた)とか教えてください」



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