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05.

「―オレ、煩くしたか?」
『ら、ラビ…。
ううん、全然。煩くなかったよ。寧ろ煩いって言う方がおかしい』
「じゃ何でお前煩いって叫んだんさ?」
『あ―…。えっと、それは…』
「変な奴―」

ぷはっと軽く吹き出すラビ。
へにゃ、とした笑顔をしたラビ。
その笑顔は、陽だまりの光に照らされて、儚く見えた。
それは触れたら簡単に崩れていってしまいそうで。
私は怖くなって、膝をぺたんと地につける。

「お、おい。大丈夫か?」

ラビが私の方似たたっと駆け寄る。
そして優しく背中をぽんぽん、と叩いてくる。
私はあやされている赤ん坊だろうか。

『………大丈夫じゃないかも』
「え?」
『大丈夫じゃない。今怖くて泣いちゃいそう』
「ど、どうしたんさ?」
『私、ラビが好きよ』
「っはぁ!?」
『だから、消えないで。置いて行かないで…』

最後の方の言葉はかすれた。
涙が出て来て止まらなくなった。

「取り敢えず、何を思ったかゆっくりで良いから話を聞かせて欲しいさ」
『……っのねぇ、怖っ……かったの…。
っびが………ラビが今にも私の目の前から消えて行きそうで怖かったのぉッ!!!』

―ぎゅっ

ごつごつとしているけれど、何処か暖かくて安心する空間に押し込められたような感じ。

「馬鹿さねぇ…。お前本当馬鹿」
『っ………だってぇ……』
「消えたりしないさ。それにオレまだ、お前に居たい事あるんさ」
『何?』










――俺もお前の事大好きだって事!





「好き」ノ想イ。

「好き」の想いは恋の動力源なのです。

(たとえ途中で離ればなれになってしまうとしても)

(私は君の事を)

(オレはお前の事を)

(好きで居られる自信がある)






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あきゅろす。
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