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07.


『ラビはどっちが良い?』
「んあ?」
『ココアかコーンポタージュか!
私的には、動いて疲れてるし、暑いだろうからココアをお勧めするけど』
「オレコーンポタージュ」
『え―。ちょっと待ってよ。名前さんの好意を踏みにじろうってか』
「いんや?」
『じゃあ何』

ラビはにやりと笑って、私の耳元で囁いた。

「名前、コーンポタージュ嫌いだろ?」
『なっ』
「オレ、知ってんさ。ココアのが好きだろ?
だからオレはコーンポタージュが良いんさ」

囁いた後私の手からコーンポタージュを取った。

―なんというか、ラビのその気遣いが嬉しい。

『ふふ、ありがと―』
「おう」




―――



「なあ名前」
『何―?』
「手、寒いだろ」
『ん―?まあ…ちょっとはね』
「手ぇ繋いでやるから手ぇ出すさ」
『ちょっ、何その上から目線感じクソ悪ッ』
「お前は言葉づかい悪ぃさ。 んなの良いから、ほら」

にぱっと笑って手を差し出してくるラビ。
その笑顔が可愛くて、格好良くて。

『―仕方ないなぁ』

私はそっと、ラビの手の上に手を重ねた。








アイスココアの魔法。

(冬に飲むアイスココアは)
(好きな人と手を繋ぐ為の魔法)








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あきゅろす。
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