05. こんにちは。
―ドサドサッ!!
『ぅきゃあ!!』
―ボスッ!!
『ったたた……。もう、今度は何?』
手の平に紙の感触がする。どうやら、大量の紙の上に落ちたらしい。
荷物は重い様で、ずっぽりと紙の中に埋まり込みそうになっていた。
慌てて拾った。
『…此処、何処』
きょろきょろとあたりを見回すけど、見当がつかない。
私は自分の下にあった紙を一枚とった。
『うげ…』
上から下まで、右から左までびっちり横文字英文だらけ。
頭がくらくらしそうだ。
―書類、かな。
『にしても、凄い量の書類…』
一面銀世界のように書類がたくさん。
インクのきつい匂いが、鼻をツンとさせる。
「ぬうぅ…」
『え?』
ひょいっと立ち上がる。
白いベレー帽の男が、机の上で寝ている…。
その横にはうさぎ(どう見てもヨッシー)のマグカップ。
そしてインクの匂いとともに、カフェインの良い匂いがする。
『私って馬鹿か…?』
右手を額に当てて、某憂欝キャラの"やれやれ"のポーズをする。
此処まで気づかなかった私って、本当に馬鹿。
『此処、コムイさんの処じゃん!』
「ぬおっ!?」
―あ、今ので起きた。
お早う御座います、コムイさん。
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