03.
―ごぷっ…
水の中に居るようだ。
不思議と息は出来ている。
きらきらと日の光に照らされた水面から、どんどん、どんどんどんどん離れていく。
やがて日の光も届かない処まで落ちた。
―これ、何だろう…。
ごぽっ。
また、あぶくが口から出る。
自然と、息は出来ているし、
水に浸かるとなる、あの服が肌にへばりつくような…。
そういうのは、一切無くて。
凄く、不思議な感じ。
―ごぽっ、ごぽっ
あぶくは心臓が脈を打つかの様に、規則正しい。
―ごぽっ、ごぽっ、ごぽっ………
あぶくと私の心臓が脈を打つタイミングがぴったりになってきた。
それは、凄く心地好くて、
水に溺れて、同化して、一体化していく様な………。
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