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01. 少女とトリップ。

懐中時計と、"D.Gray-man"と書かれたDVDを手に持っている。
後ろには着替えや大切な物を詰め込んだバック等。

―今日、これで私はトリップをする…。

私が遊び半分で考えた方法。
試す価値はあるかな、なんて思ってやってみる。

懐中時計を止めて、DVDをじっくりと見る。
呪文は覚えてる、製作者だもの。

『ウィストペッロ ミストランゴル プフィッサ、ウィストペッロ ミストランゴル プフィッサ、ウィストペッロ ミストランゴル プフィッサ…』

噛まずに呪文を唱えれた。
そっと、ドアノブに手をかける。ごくり、と唾を飲み込み、ドアノブを握る力に力を込める。

―もしトリップ出来たら、どんな事をしようかな。
アレンやラビと話がしてみたいなぁ。あ、後アレンとゆっちゃん(神田の事ね)のあのやり取りも見てみたいなぁ。

なんて妄想を一人でしては、にやける。
嗚呼、傍から見たらきっと私相当気持ち悪い…。

パンパンっと頬を両手で軽く叩き、よしっと意気込んで、私はドアノブを引く―…………。









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あきゅろす。
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