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02.



『出来た!!』

はぁはぁ、ふぅふぅ。
リナリーちゃんに手伝ってもらったお陰で早く終わった。

今回は私とリナリーちゃんと他の二人のエクソシストと任務らしい。
私が初任務だからサポートできるように人数を結構多く入れてもらったらしい。

なのにこれ以上遅れちゃあもう栗木田さん他の人に合わす顔がなくなっちゃうよ!
のっぺら女だよ!! Oh!! いっつあジャパニーズ・ホラ―!!

「出来た? それじゃあ出発しましょうか」
『うん!』

リナリーちゃんがそっと私の手を取って行く。
(私の手がお気に入りなのだと先日行っていた)

リナリーちゃんの進む方向について行くと、
いつも皆が任務に行くときの船乗り場?からは違う方向に行っていた。

こっちはアレンが1巻で登ってきた崖の方向である。

『…リナリーちゃん、そっち崖なんだけど』
「ええ、知ってるわ」
『……何で崖の方向に行くの?』
「ふふ。杏子ちゃんが寝坊したからよ」
『え』
「そのお陰で私の黒い靴で飛んで行かないと間に合わないの」
…………すいませんでしたぁぁぁぁぁ!!!

腰からぱっきり90度お辞儀。
私のせいじゃないか私のせいじゃないか。
一番怒らしてはいけない人を怒らしてしまった気がする。

「…杏子ちゃんが可愛いからよし☆」
『リナリーちゃん女神すぎる』

なんて寛大なお方なんだろう。
拝まなきゃ、なむなむ。

















『崖怖っ!!!』


ヤバいよヤバいよ、これはヤバいよ。
こんな処をアレンは上って来たのかい!!?

流石としか言いようがないよ漫画の主人公。
漫画の主人公って本当最強だなオイ。

「うん、良い風♪」
『良い風通りこして怖いよ!!
ヤバいよこれヒュォオオオ!とかいっちゃってるじゃん!』
「ふふ、慣れよ。慣れ」
『慣レッテ怖インデスネ。リナリ―オ姉様』

怖サノアマリカタコトn…げふんげふん。
怖さのあまりカタコトになってしまったじゃないか!
よし、なおった!!

「んじゃ、行きましょうか」
ひゃほっ!!

脇腹をがっと掴まれた。
ので思いっきり変な声が出てしまった。

『やめっ、リナリ、ちゃっ!
私脇腹弱いから!!お願っ、い!わきわきしないでぇえぇぇ!!』









『…はぁっ、はぁっ……はぁ…はぁ』
「嗚呼楽しかった!」
『リナリーちゃんの鬼畜女子…』
「でも脇腹が駄目なら何処を掴もうかしら…」
『脇も駄目だよ…?』
「ええ、実践済みだわ♪」

先ほどから何処を掴むか問題になっている。
さっきは脇も掴まれてこちょこちょされたもんだから、
こっちとしてはたまったもんじゃないが本音である。

「そうね…とかどうかしら」
『駄目じゃね』

殺す気だろうかこの人は。
冗談が冗談に聞こえません。








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